吉本研究室にようこそ

電子計算機(コンピュータ)の発明の大きな動機付けの一つは、科学技術シミュレーションでした。基礎理論があっても手計算では、具体的な応用をすることは困難だったのです。

科学技術シミュレーションが大規模化、高精度化するとともに、計算を基盤として科学を推進する計算科学が、物理、化学、生物、社会にまたがる形で発展してきましたが、半導体技術の制約の顕在化に伴って高並列化など計算機システムが複雑化したため、計算科学は計算機科学の単純な受益者の立場から、計算機科学との協力が必要な立場に変化してきています。すなわち再び二つの分野が歩み寄る必要が出てきているのです。

吉本は計算科学の中でも、半導体、金属、誘電体、磁性体と入った素材的なものの性質を大きく支配している電子の量子力学を写実的にシミュレートする手法、第一原理電子状態計算を専門としていますが、第一原理電子状態計算プログラム群xTAPPを開発する、スーパーコンピュータシステムの運用、計画にも10年近く関わるなど計算機科学と大きく関わってきています。

本研究室は、計算科学と計算機科学の相互交流に資する教育研究を目指しています。

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